車のサイドミラーの擦り傷。塗装が剥がれたと判断して再塗装を行う前にやるべきこと。

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サイドミラーに擦り傷を発見したとき、「黒くなっている=塗装が剥げた」と思ってすぐ再塗装や修理に出すのは早計です。

実はサイドミラーの擦り傷の多くは、相手の塗料や汚れが付着しているだけで、コンパウンドで磨くだけできれいに消えることがあります。正しい手順で試せば、1,000〜2,000円の道具で自分で解決できるケースも少なくありません。

この記事では、サイドミラーの擦り傷に対してコンパウンドを使う前の見極め方・具体的な手順・失敗しないためのポイント、そしてコンパウンドで取れなかった場合の次の手まで、まとめて解説します。


まず確認:その傷は「汚れ」?それとも「傷」?

コンパウンドをかける前に、まず傷の種類を見極めることが重要です。同じように「黒い線」や「白っぽい跡」に見えても、対処法はまったく異なります。

状態原因コンパウンドで解決できる?
黒・濃い色の線状の跡相手の塗料・バンパーのゴムが転写した「もらい傷」✅ たいてい落とせる
白っぽい・くすんだ跡表面のクリア層が削れた浅い傷✅ 浅ければ消える・目立たなくなる
下地(プライマー色のグレー)が見えている塗装が完全に剥がれた深い傷❌ タッチアップ塗料や再塗装が必要
樹脂部分(無塗装の黒い部分)の傷樹脂表面に入った傷△ 素材が異なるため効果が限定的

「もらい傷」の見分け方

擦った跡が黒・紺・グレーなど自分の車のボディカラーと異なる色をしている場合は「もらい傷」の可能性が高いです。これは相手の塗料やバンパーゴムが付着しているだけで、自分の車の塗装は無傷なことが多い。コンパウンドで落ちる可能性が高い状態です。

傷の深さを確認する簡単な方法

爪を傷に対して垂直に当ててゆっくり動かしてみてください。

  • 爪が引っかからない:表面の汚れかクリア層の浅い傷 → コンパウンドで対処可能
  • 爪が引っかかる:塗装面まで達した傷 → コンパウンドだけでは完全に消えない

コンパウンドで磨く手順【具体的な作業ステップ】

用意するもの

  • 液体コンパウンド(3000番)
  • 液体コンパウンド(9800番)※仕上げ用
  • コンパウンド専用スポンジ(番手ごとに分ける)
  • マイクロファイバークロス(拭き取り用)
  • 水・中性洗剤(事前の洗浄用)

STEP 1:傷の周囲をきれいに洗う

コンパウンドをかける前に、傷周辺の砂・ホコリ・泥をしっかり落とします。砂や異物が残った状態でこすると、新たな傷をつける原因になります。中性洗剤を薄めた水で洗い、水気をふき取ってから作業を始めましょう。

STEP 2:液体コンパウンド3000で磨く

コンパウンド専用スポンジに液体コンパウンド3000を小豆大程度(少量)取ります。

磨き方のポイント:

  • 力を入れすぎない:強く押しつけると塗装が削れすぎるリスクがある。スポンジの重さ+軽い押しつけ程度が目安
  • 円を描くようにまたは縦横に動かして磨く(一方向だけに動かすと磨きムラが出やすい)
  • 範囲は傷より少し広めに磨く(傷の部分だけ磨くと境界線が目立つため)
  • 10〜15秒ほど磨いたら、マイクロファイバークロスで拭き取って状態を確認する

これを数回繰り返し、傷・汚れの状態をこまめに確認しながら進めます。

⚠️ 注意:1箇所に同じ動作を長時間続けると摩擦熱で塗装を傷める可能性があります。磨く→確認→磨く、を短いサイクルで繰り返してください。

STEP 3:状態を確認する

拭き取って確認したとき、

  • 傷・汚れが消えた or 大幅に改善した → STEP 4(仕上げ)へ進む
  • まだ残っている → もう数回 STEP 2 を繰り返す
  • 磨いても全く変化がない・下地色が見えている → 塗装が剥げた傷の可能性。後述の「コンパウンドで取れなかった場合」へ

STEP 4:液体コンパウンド9800で仕上げる

3000番で傷・汚れが消えたら、今度は新しいスポンジに液体コンパウンド9800を取り、同じ範囲を磨きます。9800番は粒子が細かく、3000番で生じた細かい磨き跡を消して鏡面状態に仕上げるためのものです。

※必ずスポンジを新しいものに替えてください。3000番が残ったスポンジで9800番を使うと、細かい番手の効果が発揮されません。


コンパウンドを使う際の注意点・失敗しないために

コンパウンドの「番手」とは? なぜ3000→9800の順番なのか

コンパウンドの番手(数字)は研磨粒子の細かさを示します。数字が小さいほど研磨力が強く(粗い)、数字が大きいほど研磨力が弱く(細かい)なります。

  • 3000番(粗め):汚れや浅い傷を削って除去する。研磨力があるため傷・汚れを取り去れるが、磨き跡が残る
  • 9800番(細かめ):3000番で生じた磨き跡を消して塗装面を滑らかに整える仕上げ用

いきなり細かい番手で磨いても汚れが落ちにくく、かといって粗い番手だけで終わると磨き跡が残ってしまいます。粗い→細かいの順番が基本です。

やってはいけないこと

  • 乾燥した状態での空磨きは禁止:コンパウンドが乾いてしまった状態でこすると塗装を傷める。乾いてきたら少量追加するか、ぬれた状態で使えるタイプを選ぶ
  • 直射日光が当たる炎天下の作業は避ける:塗装面が熱くなっているとコンパウンドが乾きやすく、作業しづらい上にムラになりやすい
  • 同じ箇所を磨きすぎない:塗装には厚みに限界があり、やりすぎると下地が出てしまう
  • コンパウンドを無塗装樹脂部分に使わない:樹脂部分が白く変色する場合がある

サイドミラーの「どこ」が傷ついているかで対処法が変わる

サイドミラーには塗装されている面無塗装の樹脂部分があります。どちらが傷ついているかで対処法が異なります。

傷の場所素材対処法
ボディと同色のカバー部分塗装あり(ウレタン樹脂に塗装)コンパウンドで磨く(この記事の手順)
黒い無塗装の樹脂部分(下部・付け根など)無塗装の樹脂樹脂専用の復元剤・コーティング剤を使用
鏡面(ガラス部分)ガラスミラーガラス用コンパウンドを使用(車の塗装用とは異なる)

コンパウンドが有効なのは塗装面(ボディ色のカバー)の傷です。無塗装の黒い樹脂部分に通常のコンパウンドを使うと白化する場合があるため、素材を確認してから作業してください。


コンパウンドで取れなかった場合の次の手

コンパウンドで磨いても傷が残る場合、塗装面まで達した本物の「傷」です。この場合の選択肢は主に3つです。

① タッチアップペン(最安・簡易補修)

傷が細く浅い場合に有効。自分の車のカラーコードに合ったタッチアップペンを購入し、傷の部分にピンポイントで塗布します。完全には目立たなくなりませんが、サビ防止の効果と目立ちにくくする効果があります。費用の目安は1,000〜3,000円程度。

② 補修スプレー(DIYで広範囲をカバー)

ある程度の面積がある傷に向いています。マスキングをしっかり行い、カラーコードに合ったスプレー塗料を吹き付けます。きれいに仕上げるには技術が必要で、ムラになりやすいため初心者は慎重に。

③ 板金・塗装専門店への依頼(確実できれいな仕上がり)

DIYに自信がない場合、または傷が広範囲・深い場合は専門店が確実です。サイドミラーカバーの塗装費用の目安は8,000〜20,000円前後(車種・傷の状態・業者によって異なる)。ディーラーよりも板金専門店の方が費用を抑えられる場合があります。


よくある質問(FAQ)

Q. コンパウンドをかけた後、塗装が薄くなりませんか?

コンパウンドは研磨剤なので、使いすぎると塗装が薄くなるリスクはゼロではありません。ただし、手磨きで少量のコンパウンドを使う程度では大きな問題にはなりません。1箇所を必要以上に何十回もこするような使い方は避けてください。

Q. コンパウンドはどのくらいの频度で使っても大丈夫ですか?

日常的に頻繁に使うものではありません。傷・汚れが発生したときの対処として使うものです。毎回の洗車後にコンパウンドをかけるような使い方は塗装を傷める原因になります。

Q. 市販のコンパウンド入り洗車用品との違いは何ですか?

コンパウンド入りカーシャンプーやコンパウンド入りワックスは研磨成分の含有量がごく少量です。軽い汚れやごく浅い傷には効果がありますが、今回のような目立つ擦り傷には単体の液体コンパウンドの方が確実な効果が期待できます。

Q. コンパウンドで磨いた後にコーティングは必要ですか?

コンパウンド磨きで塗装表面の保護膜(コーティングやワックス)も一緒に落ちてしまいます。磨いた後は撥水・保護のためにカーワックスやコーティング剤を施工しておくことをおすすめします。


まとめ:「傷かどうか」を見極めてからコンパウンドを試す

サイドミラーの擦り傷への対処を整理します。

  • 黒い跡・色移りはまずコンパウンドを試す。相手の塗料が付着しているだけなら磨くだけで落ちる
  • 爪が引っかかるかどうかで傷の深さを確認してから作業を始める
  • ✅ 手順は3000番で汚れ・傷を除去 → 9800番で鏡面仕上げの順番
  • ✅ 磨きすぎず、こまめに拭き取って確認しながら進める
  • ✅ コンパウンドで取れない深い傷はタッチアップペン・補修スプレー・専門店を検討する
  • 無塗装の樹脂部分には通常のコンパウンドを使わない

まずは道具を揃えてコンパウンドを試してみてください。


修理費用が高くなりそうなら、車の価値を確認しておくのも手

コンパウンドでは対処できない深い傷で、板金・再塗装の費用が数万円になりそうなとき——「修理費用と車の価値を比較して、乗り換えを検討する」という判断も現実的な選択肢のひとつです。

その判断材料として、まず今の車がいくらで売れるかを把握しておくことが重要です。ディーラーの下取りは査定額が抑えられがちですが、複数の買取業者に一括で査定を依頼できるサービスを使えば、より高い査定額が出るケースがあります。

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補修する前に、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?

「ちょっとしたキズくらいなら自分で直せばいいか」と思って塗料を探している方も多いと思います。
たしかに、自分で補修すれば安く済みますし、達成感もありますよね。

でも、キズの深さによっては、表面だけきれいに見えても内部でサビが進行していた…なんてケースも珍しくありません。そうなると、せっかく補修したのに数年後に大きな修理費が発生、なんてことも。

もし今の車がある程度年数が経っているなら、「このタイミングで買い替えた方がトータルでお得だった」なんて可能性もあります。

とはいえ、いきなり買い替えるのはハードルが高いですよね。なので、まずは 今の車がいくらで売れるのか をチェックしてみるのがおすすめです。

ちなみに、ディーラーでの下取りは正直あまりおすすめできません。私も過去に一括査定を使ってみたんですが、ディーラーより 数十万円高い査定額 が出たこともあります。

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